日時:2014年6月15日(日) 13:30~16:30(開場午後1時00分)
会場:日本建築家協会・建築家会館本館1階ホール
渋谷区神宮前2-3-16 http://www.kenchikuka-kaikan.jp/?page_id=15
主催:神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会 http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/
申込:要予約、定員100名、参加費1,000円
申込先→http://form1.fc2.com/form/?id=918577
問合先→info@2020-tokyo.sakura.ne.jp
登壇者:
「ヒートアイランドを抑制する緑と風の道―神宮の森の意義」
三上岳彦(帝京大学教授、首都大学東京名誉教授)
「国立競技場と環境アセス」
原科幸彦(東京工業大学名誉教授、元IAIA[国際影響評価学会]会長)
司 会:
森まゆみ(作家、「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」共同代表)
権上かおる(環境問題研究家)
*登壇者は追加になる場合があります。
備 考:
*シンポ終了後、登壇者からメディアへの説明、質問の時間をもうけます。
*午後4時30分頃から1時間程度の国立競技場外周ウォークを予定しています。
歩きながら問題点を検証します。
主旨文:
5月28日、JSC(日本スポーツ振興センター)は新国立競技場の基本設計を発表しました。
昨年11月26日の案を踏襲し、ザハ・ハディド氏デザインの流線型を改変しただけの巨大競技場です。また新素材を使うため屋根ではなく遮音膜と巧妙に言い換え、サブトラックや都営住宅にはなんら言及のないままです。
そして次々、さよならイベントをやって建て替えを既成事実化しています。
有識者会議委員も「国民に説明する」とは言っていますが、議論の場でなく説得するだけになると思われます。
しかもJSCはIOCのオリンピックムーブメント・アジェンダ21を踏みにじり、私たちの公開要求をした久米設計の改修案(*)を開示しないばかりか、有識者会議の議論やコンクール審査も基本設計の発表後に公開するという秘密主義です。
環境アセスメントについても、オリンピック・パラリンピック準備局のパブコメ告知を都環境局さえ知らないという秘密主義です。
今まで論議すべき資料も出していないのですから、議論はここからはじまるのです。私たちは、ユーザークライアント(納税者にして利用者)でありステークホルダー(利害関係者)であり、「少なくとも半年は議論のために解体を延期する」ことを求めます。
まだ、説明も議論もなされず、構造的にも問題の多い現行案を建てるめどがたっていないまま、現在の競技場を解体すると、オリンピックが開催できない事態も発生すると思われます。
5月12日の伊東豊雄さんによる改修案発表会に続き、今度は環境の面から見て、「これを建てて良いのか」をヒートアイランド、環境アセスの第一人者をお招きして話し合います。環境問題、初めてのシンポジウムです。
神宮の森を護るための、これが最後の機会にならないよう、ふるってご参加下さい。
*注:久米設計の改修案=大手設計会社・久米設計が、JSCから依頼されて提出した「国立霞ヶ丘競技場陸上競技場耐震改修基本計画」のこと。