IOC調整委員の方と面会 【オリパラ都民の会、未来へ手わたす会】

日時:2014年6月25日 19:00~19:45

会場:東京都庁

先方:IOC調整委員(連絡部門ロバートさん、通訳マークアダムスさん)

当方:2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会 5名(新建東京支部から1名),神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 2名

<面談の報告です -都民の会事務局から->

遅くなりましたが、昨夜(25日)都庁内で行われましたIOC委員との面談の様子をお伝えします。当初は「20分で要望を聞くだけ」と東京の組織委員会からキツく釘を刺されておりました。

 

いざ面談。2名のIOC担当者(広報担当)とお話しました。当初の予想とは違い、市民の声を聞き、国民がどう考えているのか意見交換したいとの話で、非常にオープンな雰囲気から始まりました。

今までの東京都オリパラ準備局や大会組織委員会の対応とは大違い!!こちらから一方的に話をして「承りました」「回答は後日に」のスタンスとは明らかに違いました。そもそも東京都や組織委員会は回答すらしていただいていない件多数!

 

まず和食共同代表が今回の面談実現のお礼を述べ、萩原事務局長が東京都や組織委員会へ出した提案を申し上げました。神宮外苑と国立競技場を未来に手渡す会の共同代表である清水伸子さんも同席していただき、新国立競技場の問題について改修が望ましいとデータなどの引用もしながら詳しくお話していただきました。清水さんの非常に流暢な英語は、今回の面談では華となり先方にも好印象だったと感じました。

 

IOCとしてはまず、スポーツ競技については関与するが、インフラ整備等については国や自治体に任せるというスタンスであるとの考えを述べられました。

しかし、多くの問題点は承知しており、計画見直しについても議論してるとのことでした。

また、「開催都市がオリンピックに合わせるのではなく」「オリンピックに開催都市が合わせる」との見解は非常に新鮮でした。そのことから、「アジェンダ21」に則った競技施設建設は普通のことであると。

メガイベントをするための施設は必要ないと述べたことは、今後の競技施設建設について期待がもてる感触でした。

 

IOCの方からは、皆さんを十分満足させらることはできないかもしれないが、見直しの検討はしているところ、とのお話もありました。また、「今、IOC側に意見を言って欲しい、その機会である」、「ロビー活動も今です」とおっしゃっていました。

 

金曜日にIOC調整委員が記者会見を行い、今後どうなるか発表するとのことです。

 

当初予定していた20分から50分以上の面談となりこちら側の主張も熱心に聞いていただき有意義な面談となりました。来年の2月までIOC調整委員の来日予定が数回あるようなので引き続き様々な活動でアピールしていき、国民、都民の声に沿った、そして「オリンピック憲章」、「アジェンダ21」に則った東京オリンピック・パラリンピック開催となるようより多くの方を巻き込んで運動していきたいと思います。

 

なお24日に提出した提案書は、当日英文が間に合わなかったので、早急に英文に直して、IOCへ届ける旨も伝えました。

 

<出席しての報告 -山下千佳->

19時から都庁で IOC委員の方と面会してきました。面会してくださったのはロバートさんとマークアダムスさんのお二人で、連絡部門という組織委員会との連絡役をされているそうです。

 

参加したのは、都民の会から5名(新建として山下)、未来へ手わたす会から2名、通訳の女性マークアダムスさんが「できるだけ国民の人と会って意見を聞きたい、今日は率直な意見交換の場としたい、ここで何か見解は述べられないが、金曜日に記者会見があります」と話された後、都民の会の和食さんが会の紹介をし、オリンピック開催に反対しているのではなく、都民の気持ちと組織委員会の気持ちを一致させたい旨を述べました。

 

つづいて萩原さんが提案文書の内容を説明しました。

同席した神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会の代表の清水(荒木)伸子さんは、堪能な英語でスピーチをされました。委員の方もとても好感を持たれ、別れ際には、英語をどこで学ばれたのかという話題にもなりました。

 

IOC委員のお二人は、メモをしっかりとりながら話を聞いていました。

そして、一通り聞き終わった後で、「オリンピックには競技にかかるお金とインフラにかかるお金の2つの予算があり、IOCは競技にかかるお金に関わり、90%は人々に使って、ボランティアで運営されている。インフラについては開催国の政府と自治体が予算を決める。みなさんの意見や懸念はわかるが、東京は予算があると言われている。競技そのものが大きくなっているので、納税者の負担も大きいという意見も理解ができる。みなさんの意見に関心があるので、再検討をしている。1964年のレガシーが今も使われている、開催都市のこれからを考えた施設にすべきと考えている。スタジアムの設計の直しもすでにされていると聞いている。オリンピックは複雑です。すべて満足という答えにならないと思いますが、みなさんの提案したプロセスは進んでいると思う。今が、意見を言うときです」と、もっとたくさん話されましたが、通訳の方を通して書き取れたのはこれくらいです。

 

当初、15分から20分の面談と言われて会議室に入り、同席した都の職員の方からも冒頭、19時30分には部屋に戻りますと言われて、19時に始まりました。結果、終了したのは19時45分。はじめに名刺交換もでき、帰りには、握手。新建の英文の声明は、時間の関係で席に資料として置かせてもらえませんでしたが、最後にお二人と握手をしたときに直接、手渡すことができました。日本の役人の頑なな対応とは違って、終始和やかな面会でした。どれだけ影響があるかはわかりません。でも、このような機会がもてたことは、運動の結果だと思います。

 

急な連絡で、すべての予定を変更して参加してきましたが、刺激的な経験もでき、また、この間、声明をつくる努力をされたみなさんの思いを手渡せたのはうれしいです。

 

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住まいとまちづくりコープ     山下千佳

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